松山百点 霜月号vol.359

松山百点 霜月号vol.359(2024年11月1日発行)

宇和島市津島町を流れる岩松川のほとりに開けた岩松地区。かつて作家の獅子文六が滞在し、『てんやわんや』『大番』など近辺を舞台にした小説を上梓した場所としても知られています。そんな岩松地区が令和5年12月、愛媛県では喜多郡内子町、西予市宇和町卯之町に次いで3例目となる国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。一帯には趣ある古い家屋があれば、変わらない営みを続けている商家があり。さらには今風の民家も混在していますが、不思議としっくり馴染んでいます。そこで、さまざまな出会いを楽しむ「見つけ旅」へと出かけてみました。「松山今昔物語」では、松山市の南に位置する「伊予郡松前町」の後編をお届け。松山城に入城する前の加藤嘉明の居城だった松前城があったことが知られている地域で、江戸時代には20もの村が存在していました。その成り立ちから、おたたさんの起こり、郷土を救った義農作兵衛まで、盛りだくさんの内容でお届けします。

●私のつれづれ愛媛論
「城下町としての歴史、文化を守り続ける心を感じます」
小説家 今村 翔吾さん
●百点スペシャル
祝・伝統的建造物群保存地区選定 津島町岩松地区で『見つけ旅』
●土井中照の重箱の隅々
緋の蕪のルーツ
●写真でたどる郷愁のまつやま
愛媛のアイススケート場
●ヒーローを訪ねる小さな旅 伊予人
正岡子規を大きく育てた外祖父 大原 観山
●山森めぐみの愛媛なつかしの味めぐり
元祖 にんにくや いよてつ髙島屋店のハニートースト
●地名にまつわる松山今昔物語
●アトリエ拝見
美術品ではない“民芸”に宿る美しさ
松山モラの会 モラ作家 宇田 智子さん(松山市)
●屋号・ロゴマーク物語
セキ
●わが町の銘品
とら巻き【ていれぎの里 渡部製菓】
●この道ひとすじ
“おいしい笑顔をつくるパートナー”として、えひめの農産物加工品を全国へ
松山丸三 岡内 正さん
など